世にも奇妙なおじさん

人間ではない変な人がいるということで私も現地に行ってみた。仮にこの人のことを杉町憲一と言おう。噂通り杉町憲一の家の周りには私と同じく噂を聞いてやってきた若者や記者がひしめき合っていた。

そこに杉町憲一は家の中から現れた。すると野次馬たちは一斉にカメラやスマホでシャッターを切る。カシャカシャと音と凄まじいフラッシュが回りに鳴り響き、杉町憲一は足止めを食らっていた。

しかし噂は本当らしくまさに頭は大きく、肌の色は青白いそして中肉中背。血の気が引いたような感じでなんとも言いがたい色をしていた。そこで一人の若者が面白がって杉町憲一にちょっかいを出し始めた。それが悲劇の始まりである。

私はあの時、現場にいた。

夕方5時頃のこと家から出てきた杉町憲一は足止めをくらってしまい立ち往生しているときに事件は起きた。一人の若者が面白がって杉町憲一を攻撃し始めた。

杉町憲一は事を荒立てたくないのかぐっと歯を食いしばって我慢していた。それが何週間にも続き、ついに我慢の限界に達してしまったか、ついに毎日のように来ては暴力を奮っていた若者が杉町憲一によって殺害されたのである。その時も私は現場にいた。

私は多くの殺害現場を見てきたがここまで酷い現場はなかった。ひとりの尊い命が奪い去られた時、杉町憲一は数人をなぎ倒しながら姿を消していった。その事件以降、杉町憲一は姿を見せずこつ然と姿を消したのである。